バレーボールでよく使われる筋肉
肩周辺
水泳と同様でバレーボールはサーブやスパイク、ブロックの時に腕を上にあげることが多いスポーツになります。そのため肩や肩甲骨周辺への負担は大きくなります。
腰背部
スパイクする時の腰の反りとレシーブ姿勢での腰の屈曲。どちらも腰部に負担をかける姿勢になります。繰り返し行うことで疲労がたまりやすい部分になります。
大腿前面
大腿四頭筋はジャンプで着地した時に伸展しながら力を発揮します。これが筋肉に負担をかけてしまうことになります。
下腿後面
ジャンプの際、地面を蹴りつける原動力となるふくらはぎ。大腿四頭筋による膝の伸展運動をサポートします。フットワークにも影響してきます。
足底筋膜
足裏のアーチを覆う筋膜。ジャンプと着地を繰り返すことでアーチが潰れ、足の裏の痛みが生じることもあります。ここにも疲労がたまりやすくなります。
ランキング
使う筋肉ランキング
- 大腿前面
- 肩周辺、肩甲骨周辺
- 下腿後面
疲労する筋肉ランキング
- 背中下方腰部
- 足底
- 肩周辺、肩甲骨周辺
トップレベルのバレーボール選手の中には、サポーターやテーピングを常に必要とする選手も少なくない。柔軟性と瞬発力、敏捷性が必要とされるスポーツで故障が多いのも納得できる。そのせいなのか、ランキングにばらつきがあります。大腿前面や下腿後面は使いますがそこまでは疲れる箇所ではありません。そこまで使っていない背中下方腰部がもっとも疲れる部位というのが意外なところです。腰背部の疲労する原因は、バレーボール特有の体を反らせるという動作にあります。トスされたボールをジャンプしてスパイクする時の姿勢は「く」の字のように反ります。肩が硬く、スパイクで手がうまく上がらない場合にさらに体を反らさなければならない。そのため腰背部への負担はさらに増えます。攻撃だけではなく、守備側での姿勢も疲労になります。相手のサーブを受ける時、スパイクに備える時、レシーバーの姿勢は中腰で上体を前傾させる姿勢になります。これがもっとも腰に負担がかかる姿勢になるんです。腰を反らせたり丸めたりすることの動作が疲労をためる原因となります。さらにジャンプする動きも故障の原因に繋がります。バスケットボールや、バレーボールに多いといわれるジャンパー膝。ジャンプをして着地をするたびに、大腿四頭筋が収縮と伸展を繰り返します。すると、膝のお皿を支える靭帯、膝蓋靭帯が引っ張られて炎症を起こす、ジャンプをするスポーツ特有の障害です。特に要注意なのが着地をした時。大腿四頭筋が伸展しながら体重を支えるので、筋肉が硬くなって緊張する。そうすると短くなった大腿四頭筋に靭帯が余計に引っ張られてしまいます。
起こしやすいスポーツ障害
ジャンパー膝
ジャンプの着地の衝撃によって、短くなった大腿四頭筋に膝蓋靭帯が引っ張られて炎症を起こします。
腰痛
スパイクの反る姿勢とレシーブの腰を丸めた姿勢を頻繁にとるため、腰痛が発生しやすくなります。
アキレス腱断裂
ジャンプの踏切りや、ターンなど急激な方向転換でアキレス腱に負担がかかり断裂してしまいます。
まとめ
バレーボールは瞬時に動いて無理な体勢になりやすくなります。ブロックなどで、相手の動きに合わせてジャンプし、体勢が乱れた状態で着地するので負担はさらに大きくなります。
大腿前面は運動する前にストレッチをして、腰への負担も大きくなりますので柔軟性を養っておきましょう。